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映画「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」:自由!

スウェーデン映画「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」をひと足先に拝見しました!当初は5月公開予定だったのですが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため公開延期となり、改めて7月17日(金)に公開が決まりました!


劇場公開に関しては本当に様々考えつくされてのことだと思います。でも私はこの作品を観て、本当に励まされてボロボロ泣きました。人と会うこともままならない身には、映画の中で丁寧に描かれる人との心のつながりのあたたかさがえらく沁みました。今観られてよかったな、と心から思います。いい映画です。

まずはあらすじをご紹介しますね。
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63歳・笑わない主婦。ある日スーツケースひとつで自分の人生を探す旅に出る。
スウェーデンに住むブリット=マリーは63歳の専業主婦。結婚して40年、家事を完璧にこなすだけの毎日で、いつしか笑顔を忘れていた。ある日、夫に愛人がいることがわかり、一大決心をして家を飛び出すことに。やっとのことで見つけた仕事は、小さな町の荒れ果てたユースセンターの管理人だった。しかもいつのまにか子供たちの弱小サッカーチームのコーチまで任されることに。初めて尽くしの彼女は、やんちゃ盛りなチーム員たちにはナメられっぱなし。だが個性豊かな住民たちに助けられ、不器用ながらも少しずつ笑顔を取り戻していく。 そんなある日、突然夫が迎えに来て―。
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タイトルやポスタービジュアルから「ほっこり系かな?」と思いながら観はじめたところ、いい意味で大きく裏切られました。これは一人の人間の自由を賭けた戦いの話です。と、私は思います。主人公のブリット=マリーの戦う姿に励まされ、勝利に快哉を叫ぶ、爽快なお話。物語の最初と最後の彼女の変化が本当にうれしくて、彼女の勇気ある行動に心からの拍手を贈りたい気持ちです。

 

この写真はその途中ですね、次第に表情が柔らかくなって笑顔を取り戻しつつあるころ。


彼女は辛い思い出やパートナーからのモラル・ハラスメント(と言ってしまっていいでしょう)により心を鎧っていただけで、本当は思いやりに溢れた優しい人。勇気を出して一歩踏み出すことで殻をやぶって、ありのままの自分で真の信頼関係を築き自由になることができました。

とても共感しました。個人だけでなく社会からなども含め、何らかの抑圧された状況下で苦しみを抱えている人には本当に響くことでしょう。彼女の行動はひとつひとつとても丁寧に描かれていて、それは自分に置き換えてじっくり考えてみることもできるペースです。


原題はスウェーデン語で、”Britt-Marie var här” 日本語にすると「ブリット=マリーはここにいた」になるでしょうか。彼女は確かにここにいて、暮らして、ここの人たちと信頼関係を築きました。彼女の与えた影響こそが彼女の存在の証。その軌跡が人生なのでしょうね。今後、彼女の軌跡を歩む足取りが軽いことを祈って。(私たちもね!)


「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」

7月17日(金)新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラスト有楽町ほか全国公開

監督:ツヴァ・ノヴォトニー
主演:ペルニラ・アウグスト
原作:フレドリック・バックマン「ブリット=マリーはここにいた」(坂本あおい 訳/早川書房 刊)
後援:スウェーデン大使館
字幕翻訳:中沢志乃
字幕監修:オスターグレン晴子
配給:松竹
コピーライト :© AB Svensk Filmindustri, All rights reserved
公式サイト :https://movies.shochiku.co.jp/bm

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