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店長カトーの北欧だより 「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展へ!

世田谷美術館で開催中の「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展へ行ってきました。アルヴァ・アアルトだけでなくアイノ・アアルトの仕事も並列に語られている展覧会です。お互いの仕事に影響を与え合い、ときには協働しながら、ともに歩んだ二人のアアルト。


1930年代にデザインされた製品が現行品として手に入るのって、本当にすごいことです。それだけ長い間たくさんの人に求められ続けてきた、普遍的な「良さ」を持つ証です。


あまりに雑誌やお店で見るので見慣れてしまってあまり特別視をしていませんでしたが、美大で近代建築史を学んだ時に「なんてアバンギャルドな!」と驚いたのを覚えています。当時はモダンデザインへのシフト期で、ガラスや金属を使った「軽やかな」デザインが志向される中で、あえて前時代的な木材を選んで「軽やかな」デザインを実現させてしまったアルヴァ・アアルト。いや~、かっこいいですねえ。


「社会のすべての人々が美しく質の高い毎日を過ごせるように」という考えのもと、アイノとアルヴァ、そしてグスタフ・ハールとマイレ・グリクセンの4人で1935年に設立したインテリアデザイン会社artek(アルテック)。「芸術(art)」と「技術(technology)」の融合がネーミングの由来です。
当時のフィンランドの住宅はとても狭く、アアルトの軽量で1つずつ購入できる家具はとてもフィットしたようです。artekの家具が日本の住宅事情にもすんなり馴染むのはそういうわけだったんですね。


湖を模したアアルト・ベースを彷彿とさせる曲面で囲まれたブースでは、曲木化工に関する展示がまとめられていました。artekの製品の中でももっとも有名な「スツール60」などで使われている技術です。貴重な当時の加工装置も展示されています。装置は異なりますが仕組みは今も同じ。真に優れたアイディアは宝石のようにくすみませんね。



「スツール60」に座りながらその作り方のビデオを観られるの、粋な計らいで素敵でした。


アイノとアルヴァが協働した、ニューヨーク万博フィンランド館の「うねる壁」が再現されていて、これぞ美術館での貴重な体験!と心躍りました。当時と同様に、本展でもアイノとアルヴァがデザインした家具や食器が展示されていました。



特に目を引かれたのが、小さな丸太。なんだろうと思ったら、アアルト・ベースの型でした。傍らでは、フィンランドのガラス工房でアアルト・ベースをつくる様子のビデオが流れています。とかされて液体状になったガラスが型にトロンと流し込まれて、おなじみのあの湖の形になっていく過程があまりにおもしろくて、ずっとかぶりつきで観てしまいました。サッサッと手際よく作り上げる職人さんの熟練の技術にほれぼれです。こんな風に熟練の技術によって丁寧に作られる様子を見ると、日々使っているものになおいっそうの愛着が湧きますね。


ひととおり展示を見終わって、出口に向かう通路も素敵でした。ファブリックデザインや家族写真が印刷された薄布が吊られて、それぞれがうっすらと透けて見えます。生活も仕事も不可分で、互いに影響し合いながら歩んだ人生を感じさせます。良い展示でした。あと2回は行きたいなあ。

 

店長カトー


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