Grannas(グラナス)
Grannas Anders Olsson(1896-1944)は、貧しい農家の9人兄弟の長男として育ち、早くから家計を助けるために働かなくてはなりませんでした。1922年、Olssonは家の作業小屋を拠点に会社を設立し、ダーラヘストのほか、糸巻、織機とその付属品、カーテンレールなどの製造を始めました。しかし、進取の精神あふれるこの若者は、まもなくダーラヘストの製造に専念するようになりました。各種サイズの馬の型ブロックを作り、ノコギリを導入したのです。このノコギリは電動ではなかったので、家族や村の若者たちが交代でこれを引く作業にあたりました。 Olssonは、まず適当な木材に型を使って馬の輪郭を描き、それをノコギリで切り出しました。こうして基本的な大きさと形の馬を作ると、それを彫り職人にまわしてひとつずつ手彫りで仕上げさせたのです。1939年のニューヨーク万国博覧会で、ダーラヘストの名はスウェーデンのシンボルとしてを一気に世界に広まりました。そして、Grannas Andresにとっては、この博覧会のスーベニアショップが大事な販売先となりました。1939年に生産した馬の1/4をニューヨークの万国博覧会に納めたのです。